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Ghost in the Shell : ハリウッド版「攻殻機動隊」の「ゴースト・イン・ザ・シェル」の失敗について、製作・配給のパラマウント映画が公式にコメントをした ! !



スカーレット・ジョハンソン主演の続篇「ゴースト・イン・ザ・シェル 2」はもう、あり得ない…と受けとめて、よさそうです…。


先週末に全米で封切られたスカーレット・ジョハンソン主演の「攻殻機動隊」が、週末3日間の売り上げをトータルしたオープニング成績として約1,900万ドルしか稼ぐことができず、興業的に惨敗を喫して、沈没した…と、月曜アサ恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10でお伝えしました。

厳密には約1,868万ドルしか売り上げることができなかったルパート・サンダース監督の「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、それぞれパッとしない封切り成績だったSFアクション「リディック」(2013年)=約1,903万ドルや、「ザ・ ハンツマン : ウィンターズ・ウォー」(2016年)=約1,944万ドルよりも、さらに劣っているわけですから、前者のヴィン・ディーゼル主演作の国内での最終的な売り上げが約4,202万ドルであり、後者の雷神クリス・ヘムズワース主演の戦う白雪姫映画の続篇の結果が約4,839万ドルだったことを参考にすると、とても5,000万ドルを超えることすら無理のように見込まれます。


よって、当初は封切りの3日間だけで3,000万ドルは稼げると見込んでいたパラマウント映画にとっては、「ゴースト・イン・ザ・シェル」は明らかに不発の失敗作なのですが、この期待に反した残念な結果について、CBC ニュースの取材に応じた同社の国内配給部門の長をつとめる責任者のカイル・デイビーズ氏は…、

私たちは国内での興行の結果が、より良いものであることを望んでいましたが、私が思うに、キャスティングに関して話題にされたことが、レビューに強く影響を与えてしまいました…。




…とのことで、日本映画界を代表する女優の桃井かおりさんの娘という設定の主人公がどうして、いきなりスカーレット・ジョハンソンなのか?!、とても日本人の “ 草薙素子 ” には見えないという否定的な批判を浴びせられた「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、白人優位主義の強引な欧米化の “ 漂白映画 ” とレッテルづけられ忌み嫌われてしまったことから、多くのレビューが、その点については言及せざるを得ず、結果的に肝心の映画の内容そのものよりも人種的な多様性をめぐる政治的な議論に焦点が移ってしまった感があるのですが、カイル・デイビーズ氏は…、

日本のアニメ映画が下敷きという時点からして、オタク・ファンの方々にとっては、とても重要な作品なんです。ですから、その原作に対して敬意を払うということと、大衆に向けて映画を作るということの間でバランスをとることに常に努めることになります。それは挑戦的なことなのですが、明らかにレビューは助けにはなりませんでした…。

…と続けて、 “ 漂白映画 ” と罵られようとも、国際的な市場で大ヒットを狙うブロックバスター映画としては、マーベル・シネマティック・ユニバースの戦うヒロインのブラック・ウィドウとしての知名度と人気を持つスカーレット・ジョハンソンのようなスターを起用して、主演に据えるしかなかった…といった苦しい板挟みの事情をほのめかしてくれたようですが、当のスカーレット・ジョハンソンは “ もう二度と人種的に異なる役は演じない…” と発言し、日本人の役を引き受けてしまったことを後悔してしまっています…。

下 ↓ は、士郎正宗さんのコミックとアニメ、実写映画のキャラクターのイメージの違いを検証して語っているビデオです!!



興業的に言えば、マット・デイモン主演の「ザ・グレート・ウォール」が今春の全米公開で沈没し、前述の「リディック」や「ザ・ ハンツマン」と同等の約4,513万ドルしか北米では稼ぐことができなかったのに、物語の舞台の中国をはじめとするアジア圏では、そこそこウケたこともあり、全世界でのトータルでは約3億3,063万ドルを売上げることができた前例もあるだけに、アジアの日本が発祥の「攻殻機動隊」も最後はまずまず悪くない…と言える状況に持ち直す可能性もゼロではないでしょうが、いずれにしろ、カイル・デイビーズ氏の口ぶりからすると、スカーレット・ジョハンソンの “ 草薙素子 ” = “ 少佐 ” = “ キリアン ” の活躍をさらに目にできる続篇の「ゴースト・イン・ザ・シェル 2」が実現する可能性は絶望的ではないでしょうか…?!


映画を作って、興行をするというビジネスは本質的には楽しんでもらうためのエンタテインメントの娯楽であって、政治的な進歩や社会の改革を目指す活動ではありませんから、人種的多様性の議論を持ち出して、それと一緒に語ってしまうのはいかがなものか…?!という線引きを訴える人もいれば、それとは正反対に映画は、ある程度の現実は反映すべきであり、世の中が人種的な多様性を表現の中に求めているのだから、それに応じるしかない…というような “ 映画は社会の写し鏡 ” といった考え方の人もいらっしゃいます。

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どちらの考え方がよいのか?!は、それぞれに考えていただくしかありませんが、「ゴースト・イン・ザ・シェル」に関しては、原作の「攻殻機動隊」の魅力を存分に活かせてはいない上っ面だけの実写映画化…といったファンからのバッシングも浴びせられているため、映画化の取り組み方が根本から間違ってたのかもしれませんが、単にSFアクション映画としては、そこそこに楽しんでいる一般の観客も少なくありません。


果たして、「攻殻機動隊」はどうハリウッド映画化するべきだったのか…?!、CIAリーダーのみなさんはどのようなお考えをお持ちでしょう…?!




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