Box Office : 5月19日～5月21日の全米映画ボックスオフィスBEST10 ! !
「エイリアン : コブナント」が僅差で「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー Vol.2」を下して、初登場第1位を飾るも、前作「プロメテウス」に及ばないガッカリの凡ヒットで、期待を大きく裏切った事実上の沈没 ! !
＊各数字は、週末成績－(公開館数/平均売上げ)－トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、このBEST10にランクインした時点での値です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、このBEST10にランクインした時点での値です。
第1位 (初) 「エイリアン : コブナント」(9,700万ドル)
$36,000,000−(3,761館/$9,572)−$36,000,000
TV Spot : Alien : Covenant
★RT支持率は評論家 73 % , 観客 64 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B
20世紀FOXが今夏の勝負映画の第1弾として、全米で一昨日の金曜日（5月19日）に封切った「エイリアン : コブナント」の週末3日間のオープニング成績の見込みを約3,600万ドルと発表しました…！！
「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー Vol.2」の週末興行ランキングでの3連覇を阻止して、見事に初登場第1位！！を飾ってくれましたが、しかし、第2位との金額の差は、100万ドルを切った約93万8,000ドルだけ…となっています。
ライバルのディズニーは、この日曜日に発表する見込みの数字を控えめに申告しがちですから、北米で明日の週明けの月曜日に明らかになる現実の集計の結果次第では首位と第2位が入れ替わって、ガーディアンズたちがゼノモーフを退治して、3週連続の第1位を達成！！の栄冠になってしまう可能性は十二分に考えられます。
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よって、「コブナント」は「エイリアン」というビッグ・タイトルの最新作でありながら、公開3週めの旧作のコミックヒーロー映画にすら劣ってしまう凡ヒットなのか…？！という期待はずれになってしまいますが、このリドリー・スコット監督が売り上げたオープニング成績の約3,600万ドルというのは…、
「プロメテウス」（2012年6月公開） オープニング成績＝5,105万ドル（3,396館）
失敗作と言われた前作よりも多い3,761館もの拡大公開なのに数字を大きく下げてしまい、前作と同程度か、あるいは少なくとも4,000万ドルは稼ぐだろうと予想されていた期待値のノルマに及ばなかった結果となっています…。
この「コブナント」の沈没とすら見なされかねない結果の理由としては…、
前作「プロメテウス」では、リドリー・スコット監督が再び代表作の「エイリアン」を手がける！！という話題性のインパクトがあったのに対して、「コブナント」には集客の決め手として、世間に訴えかけられるような要素がなかったこと。
「スター・ウォーズ」の覚醒トリロジー第1弾「ザ・フォース・アウェイクンズ」が、オリジナル映画の「新たなる希望」を巧みにリメイクして、成功した…と分析されているのを参考にしたのかもしれませんが、「コブナント」のストーリーの内容はほぼ、オリジナル映画のリメイクに近いものだと見なされてしまい、「プロメテウス」の続篇としての意味があまり無い…と受けとめられてしまったこと。
前作「プロメテウス」の失敗の理由として、「エイリアン」シリーズなのに人気クリーチャーのエイリアンを活躍させなかったから…と反省したまではよいものの、そのクリーチャーの見せ場を作るために都合のよい筋書きの展開を選んだらしいことによって、登場人物の行動や設定が矛盾し、魅力を欠いてしまった…。
…といった点などが指摘されてるようですが、しかし、ホラー系の娯楽映画というのは実際のところ、多くの作品において、登場人物はあまり現実的な行動をとりませんから、そういうフィクションのお約束を踏まえると、リアリズムに則った興ざめの手厳しい観方はいかがなものか…？！と、「コブナント」は「エイリアン」の娯楽映画としては存分に楽しめて、エキサイトできる！！と好意的に評価をする反対意見の人たちもいらっしゃるようです。
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また、沈没か、どうかについては、前作「プロメテウス」の製作費が約1億3,000万ドルだったのに対して、「コブナント」はサマームービーのブロックバスターとしては、小品？！とも言えそうな1億ドルを切った約9,700万ドルで作られていますから、その元手の違いを比較すると、前作ほどのヒットでなくてもよいのかもしれません。
しかしながら、CIA リーダーのみなさんも存分にお楽しみを頂いたように、下 ↓ の関連記事のような手の込んだプロモーションを展開した「コブナント」は、前作よりも宣伝費が注ぎ込まれているように観受けられます。よって、製作・配給の FOX とリドリー・スコット監督は映画の規模をやや縮小する代わりに、その浮いたお金を宣伝に回したのか…とも解釈ができるため、そうすると、やっぱり「コブナント」が前作に及ばなかったのはガッカリ…ということになってしまいそうです…。
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リドリー・スコット監督は、オリジナル映画「エイリアン」に結びつく前日譚のプリクエール・シリーズとして、この「コブナント」の後に、さらに複数本の作品を作りたい意向を明らかにしていますが、しかし、興行的に今ひとつ振るわなかったことを踏まえると、その目論見を思い通りに展開することができるのか、どうか…？！、構想のさらに見直しを迫られるのではないか…？！と、「エイリアン」シリーズに要注意の黄色信号が点滅したかもしれない…と言えるのかもしれません…。
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