American Made : トム・クルーズが、「エッジ・オブ・トゥモロー」のダグ・リーマン監督と再びコンビを組み、運び屋として、CIAの隠密作戦に加わるハメになったパイロットを演じた実話の映画化「アメリカン・メイド」の痛快な予告編を初公開 ! !

続篇が話題の「トップガン」では空のヒーローだったトム・クルーズが、同じパイロットでも、ヤバい運び屋になってしまった実在の人物を演じた本当にあった事件の映画化です！！





古典モンスターを現代に蘇らせる “ ダーク・ユニバース ” の第1弾として、恐怖のミイラ女が出現する「ザ・マミー」を、今週末の6月9日に全米で公開するユニバーサル映画が、そのホラー・アクション映画のヒーローのトム・クルーズを主演に据えた別の新しい映画「アメリカン・メイド」の予告編を初公開してくれました…！！

1980年代を舞台にして、南米コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルが率いた組織のメデジン・カルテルを相手にした極秘の作戦に挑む…ともなれば、名優ブライアン・クランストンが実在の潜入捜査官に扮した「ジ・インフィルトレーター」が昨2016年に封切られましたが、その実話映画の中ではマイケル・パレが扮したトランス・ワールド航空のパイロット、バリー・シールドが、トム・クルーズの役どころです！！

1939年に生まれたバリー・シールド本人は、1966年から1974年にかけて、トランス・ワールド航空のパイロットとして勤務し、メデジン・カルテルの運び屋へと身を堕として、コロンビアから合衆国に麻薬を持ち込む空輸を夥しく行い、空を行き来しましたが、やがて、その裏稼業が発覚して逮捕されたバリー・シールドは10年間の懲役の刑に服することに…。

しかし、麻薬取締局からの打診を受け、情報提供者として、1984年春に再び運び屋に舞い戻るも、裏切りをカルテルに知られたバリー・シールドは、同年暮れには、その首に懸賞金がかけられてしまい、1986年の2月に暗殺されて、世を去りました…。

そうした現実の経緯に対して、予告編から察するところ、トム・クルーズの主演作らしく、あたかも大きな賭けの勝負に挑んだハスラー・タイプの主人公が巧みに立ち回る様を痛快なコメディ・タッチで描いた風に観受けられる「アメリカン・メイド」は…、

どうやら、後のイラン・コントラ事件に発展する出来事を題材にして、中米での共産主義の台頭を抑えるべく、ニカラグアに傀儡政権を立ち上げようとしていたCIAが、反政府勢力の “ コントラ ” を支援するための武器を秘かに送り届ける仕事をバリー・シールドに依頼し、やがて、あろうことか、その運び屋稼業を発展させたバリーが麻薬王の仕事も同時に引き受けつつ、麻薬取締局ともつながる…！！と、込み入った立場にハマったトム・クルーズが、やり手の主人公として、どのように板挟みの危機的状況から抜け出すのか？！を魅せるかのような作品としての印象を与えてくれています…！！

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よって、必ずしも現実の事件の映画化と言えるような作品ではないのかもしれませんが、この「アメリカン・メイド」を手がけたダグ・リーマン監督との前作「エッジ・オブ・トゥモロー」（2014年）、「オブリビオン」（2013年）といったSFジャンルの作品や、「ミッション : インポッシブル」シリーズ、「ジャック・リーチャー」シリーズでのトム・クルーズの近年のヒーローとしての大活躍よりも、地に足の着いた演技派の役者として、困難な状況に直面する主人公の役どころを演じた「ア・フュー・グッドメン」（1992年）、「ザ・ファーム」（1993年）、「ジェリー・マグワイア」（1996年）などの方が好きだ…というファンの方にとっては、久しぶりにトムが現実的な人物像に挑んだらしい主演作として、とても期待をしたくなったのでは…？！と思われますが、さて、CIAリーダーのみなさんは「アメリカン・メイド」の予告編をご覧になって、どのような感想をお持ちになられたでしょう…？！

共演者として、CIA のエージェントの役どころを、「スター・ウォーズ : ザ・ラスト・ジェダイ」が、年末の12月15日から公開のドーナル・グリーソンが演じてくれているほか、「セレステ・アンド・ジェシー・フォーエバー」（2012年）のサラ・ライト（↑）、「ポール・ブラート」シリーズのジェイマ・メイズ、「ブリッジ・オブ・スパイズ」（2015年）のジェシー・プレモンスに、「ゴーン・ガール」（2014年）のローラ・カークらが名前を連ねている「アメリカン・メイド」は、初秋の9月29日から全米公開です！！

映画賞レースのシーズンが始まる時期の公開だけに、もしかして、トム・クルーズはオスカーの最優秀主演男優賞を狙っているの？！とも思えなくもありませんが、そもそもは「メナ」というタイトルだった「アメリカン・メイド」は今年2017年の1月の封切りが予定されていた作品ですから、特に映画賞狙いで作られたものではないと思われます。