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Box Office :「ブレードランナー 2049」が観客に敬遠されて、大コケになった失敗によって、映画興行界に大きな痛手の損失 ! !



かつての映画ファンは、映画は映画館で観るものと訴えていましたが、現在の映画ファンは、映画は基本的には映画館では観ないもの…


…と思い始めた様変わりを踏まえると、映画興業会社の株を持っている人は要注意ですよ…と以前にも書きましたが、「ブレードランナー 2049」のオープニング興業が不発に終わって、沈没した影響により、北米で昨日の週明け月曜日(10月9日)に、大手映画館チェーン AMC の株価が -7.9%、リーガル・シネマズは -4.6%、そして、シネマークは -3.8%と、それぞれ下落してしまい、“ ブレードランナー・ショック ” が続く事態となりました…。


「ブレードランナー 2049」の興業的挫折については、製作・配給のワーナー・ブラザースの国内配給部門の代表をつとめるジェフ・ゴールドステイン氏も、期待を下回った結果だった…と、ロイターの取材に対して、敗北を認め、3時間近くある上映時間の長さが、観客に敬遠されたことや、同映画の市場が狭いこと、また、野球のプレイオフに集客を奪われたとも語っていますが、「ブレードランナー」のような SF オタクの映画を好む観客と野球の観客とでは志向が違うと思われるので、ちょっと言い訳めいて、聞こえなくもありません…?!


製作費に1億5,000万ドル以上が費やされた「ブレードランナー 2049」の興業が、週末の3日間を持ちこたえることができなかった…という異常?!な事態については、CIA でも分析し、一昨日にレポートさせて頂いたように、やはり、35年も前の古い映画であり、世間一般の人は覚えていない…、もしくは知らない…にもかかわらず、あの「ブレードランナー」の続編!!とだけ言えば、ヒットすると思ったらしい自信過剰のカン違いによる宣伝のミスが大きいと思われます。


サイキック・スリラーのカルト映画「クロニクル」(2012年)の脚本家 マックス・ランディスも、CIA とまったく同じ指摘をしてくれていますが、「ブレードランナー 2049」の宣伝プロモーションは…、


「ブレラン」マニアや、CIA の愛読者のような映画オタクは、それが何を言っているものか?!というストーリーの具体的な要素や、結末まで?!を察して理解できたものの、世間一般の人はチンプンカンプンなのに、必要なことは充分に示したと、ひとりよがり?!をしてしまった結果、案の定、いったい、何についての映画なのか?!、どういうストーリーなのか?!が、世間のふつうの人はわからないため、興味も関心も持てなかった…ということになりそうです。なので、せめて、ストーリーの発端や、何をめぐるトラブルであり、どこが見どころか?!は、ハッキリと誰でもわかるように紹介をすべきだったかもしれません。


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それにしても問題は、映画館の株の転落だけではなく、この「ブレードランナー 2049」の失敗によって、せっかく傑作を作ったデニス・ ヴィルヌーヴ監督の株までもが下がってしまい、同様に80年代のSFカルト作を復活させる「デューン」の映画の規模が縮小されて、製作費が削られてしまうのでは?!というところにまで波及しかねませんから、「スター・ウォーズ」や、スピルバーグ監督に対して、強いコンプレックスを抱いているらしいリドリー・スコット監督の自信過剰?!に対して、故フランク・ハーバートのファンのみなさんは、イラついているかもしれませんね…!!
© Warner Bros.


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