Box Office : 1月26日～28日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第1位

「メイズ・ランナー」の最終章「ザ・デス・キュア」が、シリーズ史上最低のワーストを記録した封切り成績ながら、強敵の「ジュマンジ」を倒して、初登場第1位の有終の美を飾ることに大成功 ! !

第1位 (初) 「メイズ・ランナー : ザ・デス・キュア」(6,200万ドル)

$23,500,000−(3,787館/$6,205)−$23,500,000

Trailer : Maze Runner The Death Cure

★RT支持率は評論家 44 % , 観客 77 % / Metacritic スコア 51 / 出口調査の CinemaScore B+

主演のディラン・オブライエンが不幸にして、撮影中に事故に遭い、重傷を負ったりすることなく、無事にクランクアップをして、当初の予定の通り、約1年前の昨2017年2月17日に封切られていれば、もっと別の結果になっていたのか…？！の可能性については何とも言えませんが、ジェームズ・ダッシュナー原作シリーズを製作・配給する20世紀FOXが、3部作の完結編「ザ・デス・キュア」を全米公開した結果のオープニング成績は約2,350万ドルでした…。

SFアクションのショート・フィルム「ルーイン」が、今から6年前の2012年の春にネット上で話題となり、注目を集めたことから、いきなり、ハリウッドのメジャー映画のプロジェクトを託される幸運なデビューを飾ったウェス・ボール監督が、他人にメガホンを譲ることなく、自分の手で完結にこぎつけることができた「ザ・デス・キュア」のオープニング成績＝約2,350万ドルというのは…、

「ザ・メイズ・ランナー」トリロジーの封切り成績と国内での最終的な売り上げ

第1位「ザ・メイズ・ランナー」（2014年）　3,251万ドル（3,604館）>>> 1億243万ドル　
第2位「ザ・スコーチ・トライアルズ」（2015年）　3,032万ドル（3,791館）>>> 8,170万ドル
第3位「ザ・デス・キュア」（2018年）　2,350万ドル（3,787館）>>> ？？？万ドル

ご覧のように前作の第2弾から数字を大きく落としてしまったワーストの封切り成績となっています…。

となると、やはり、事故の影響を被って、ブランクが空いてしまったことで、ファンが離れてしまったのか？！と思われそうですが、しかし、最終的な売り上げに着目すると、「ザ・スコーチ・トライアルズ」は第1作めよりも劣った結果になっていますから、「ザ・メイズ・ランナー」トリロジーの人気の低下は実のところ、とっくに始まっていたのでは…？！と考えられます。

よって、「ザ・メイズ・ランナー」トリロジーは、どうして巨大迷路が存在し、少年たちは命がけの脱出を試みているのか…？！というミステリアスな要素が、強い好奇心を誘った第1作めだけが、安価な製作費の約3,400万ドルで完成したこともあり、大成功だったものの、スケールを増して、約6,100万ドルの製作費を注ぎ込んだのに、結果は今ひとつだった第2作めに続けて、シリーズ史上最高の製作費の約6,200万ドルを投資した完結編も振るわないことになってしまうのかもしれません…？！

トーマスたちがトンネルの中で、クランクに前後から襲われて、逃げ場を失う約3分間のスリリングな本編シーン ! !

しかしながら、全世界でのトータルの売り上げはと言えば、約3億4,832万ドルを稼いだ第1作めから、やはり劣ったものの、「ザ・スコーチ・トライアルズ」も3億ドルを突破して、約3億1,233万ドルを売り上げましたし、この完結編の「ザ・デス・キュア」も早くも、1億ドルを突破しています…！！

なので、国内では、すでに第2作めの時点で飽きられ始めていたため、完結編は、ついにワーストの封切り結果になりましたが、それでも、人気が安定してるように思われる海外市場において、前2作と同等の実績をモノにすることができれば、トリロジーの総売り上げは10億ドルに迫って、突破するかもしれないわけですから、そのように俯瞰して見ると、「ザ・メイズ・ランナー」は立派な人気シリーズだと言えそうかもしれません…！！

しかし、シリーズのファンの方としては興行成績の推移よりも、この「ザ・メイズ・ランナー」が終わったあと、メイン・キャストの面々は今後、別の映画や、テレビシリーズで活躍することができるのか…？！、出演者の将来の方が大いに気になっているのかも…？！