The BAFTA Awards Winners : 第71回 英国アカデミー賞の最優秀作品賞が、計5部門制覇の「スリー・ビルボーズ」に決定 ! !、ギレルモ・デル・トロ監督に最優秀監督賞の栄誉が贈られた ! !
米英の映画界の結びつきが深いことから、アメリカの本家オスカーの重要な前哨戦とされている英国アカデミー賞の各賞の結果をご確認ください！！
現地イギリスのロンドンでも今日の2月18日（日）に、例年のようにモバイルとインターネットの事業者 EE がスポンサーをつとめ、ロイヤル・アルバート・ホールで催された第71回 EE 英国アカデミー賞の授賞式で、以下 ↓ のリストの作品と映画人たちが、栄えある賞を受けとる結果となりました！！、★がついているのが、最優秀に選ばれた勝者です！！
最優秀作品賞
★「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」
Graham Broadbent, Pete Czernin, Martin McDonagh
「コール・ミー・バイ・ユア・ネーム」
「ダーケスト・アワー」
「ダンケルク」
「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」
最多の計12部門でのノミネートを果たしたことから、かなり期待されていたギレルモ・デル・トロ監督の「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」は残念ながら、最優秀作品賞の頂点の栄冠を「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」に奪われたものの、同監督が最優秀監督賞に選ばれたほか、最優秀美術賞と最優秀オリジナル作曲賞でも受賞し、計3つのトロフィーを持ち帰ることができました！！
ギレルモ・デル・トロ監督は、これに先がけて、全米監督協会の第70回DGA賞の最優秀監督賞に選ばれていますから、重要な前哨戦を連続して制覇したことによって、もはや、来月3月4日（日）の第90回 アカデミー賞の授賞式において、最優秀監督賞のオスカー像を受けとるのは、ほぼ確実の絶対！！とまで言えそうかもしれません…！！
最多の計5部門で受賞をした「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」については、通常の最優秀作品賞とあわせて、イギリス映画の最優秀作品賞も同時に受賞しているように、やはり、地元の利があったように思われますし、北米においては、サム・ロックウェルが演じているディクソンの人物像が、差別主義者として、こころよくは思われていないため、果たして、本家のオスカーでも多数の受賞を重ねることができるのか…？！は、やや微妙となっています…。
また、多くの映画ジャーナリストが指摘をしていますが、昨2017年の第70回の最優秀作品賞に選ばれた「ラ・ラ・ランド」と、さらに前年の同賞の受賞作「ザ・レブナント」、そして、さらにまた前年の2015年の第68回の最優秀作品賞「ボーイフッド」は、どれもオスカーでは敗退し、最優秀作品賞には選ばれませんでした…。
よって、ギレルモ・デル・トロ監督のファンの方としては、あぁ、ここで負けて、よかった…、これで強敵の「スリー・ビルボーズ」が敗退してくれる…といった前向きの解釈をすることができるのかも…？！
イギリス映画の最優秀作品賞
★「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」
Martin McDonagh, Graham Broadbent, Pete Czernin
「ダーケスト・アワー」
「ザ・デス・オブ・スターリン」
「ゴッ'ズ・オウン・カントリー」
「レディ・マクベス」
「くまのパディントン 2」
最優秀監督賞
★「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督
「ブレードランナー 2049」のデニス・ヴィルヌーヴ監督
「コール・ミー・バイ・ユア・ネーム」のルカ・グァダニーノ監督
「ダンケルク」のクリストファー・ノーラン監督
「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」のマーティン・マクドナー監督
最優秀主演女優賞
★フランシス・マクドーマンド – 「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」
アネット・ベニング – 「フィルム・スターズ・ドン'ト・ダイ・イン・リヴァプール」
マーゴット・ロビー – 「私はトーニャ」
サリー・ホーキンス – 「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」
シアーシャ・ローナン – 「レディー・バード」
最優秀主演男優賞
★ゲイリー・オールドマン – 「ダーケスト・アワー」
ダニエル・デイ＝ルイス – 「ファントム・スレッド」
ダニエル・カルーヤ – 「ゲット・アウト」
ジェイミー・ベル – 「フィルム・スターズ・ドン'ト・ダイ・イン・リヴァプール」
ティモシー・シャラメ – 「コール・ミー・バイ・ユア・ネーム」
最優秀助演女優賞
★アリソン・ジャニー – 「私はトーニャ」
クリスティン・スコット・トーマス – 「ダーケスト・アワー」
ローリー・メトカーフ – 「レディー・バード」
レスリー・マンヴィル – 「ファントム・スレッド」
オクタヴィア・スペンサー – 「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」
最優秀助演男優賞
★サム・ロックウェル – 「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」
クリストファー・プラマー – 「オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド」
ヒュー・グラント – 「くまのパディントン 2」
ウィレム・デフォー – 「ザ・フロリダ・プロジェクト」
ウディ・ハレルソン – 「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」
最優秀アニメ映画賞
★「ココ」
Lee Unkrich, Darla K. Anderson
「ラヴィング・ヴィンセント」
Dorota Kobiela, Hugh Welchman, Ivan Mactaggart
「マイ・ライフ・アズ・ア・ズッキーニ」
Claude Barras, Max Karli
一般の投票で選ばれた最優秀新人賞的なライジング・スター賞
★ダニエル・カルーヤ
フローレンス・ピュー
ジョシュ・オコナー
ティモシー・シャラメ
テッサ・トンプソン
最優秀オリジナル脚本賞
「ゲット・アウト」- Jordan Peele
「私はトーニャ」- Steven Rogers
「レディー・バード」- Greta Gerwig
「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Guillermo del Toro, Vanessa Taylor
★「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」- Martin McDonagh
最優秀脚色賞
★「コール・ミー・バイ・ユア・ネーム」- James Ivory
「ザ・デス・オブ・スターリン」- Armando Iannucci, Ian Martin, David Schneider
「フィルム・スターズ・ドン'ト・ダイ・イン・リヴァプール」- Matt Greenhalgh
「モリー’ズ・ゲーム」- Aaron Sorkin
「くまのパディントン 2」- Simon Farnaby, Paul King
最優秀撮影賞
★「ブレードランナー 2049」- Roger Deakins
「ダーケスト・アワー」- Bruno Delbonnel
「ダンケルク」- Hoyte van Hoytema
「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Dan Laustsen
「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」- Ben Davis
最優秀編集賞
★「ベイビー・ドライバー」- Jonathan Amos, Paul Machliss
「ブレードランナー 2049」- Joe Walker
「ダンケルク」- Lee Smith
「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Sidney Wolinsky
「スリー・ビルボーズ・アウトサイド・エビング, ミズーリ」- Jon Gregory
最優秀視覚効果賞
★「ブレードランナー 2049」- Gerd Nefzer, John Nelson
「ダンケルク」- Scott Fisher, Andrew Jackson
「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Dennis Berardi, Trey Harrell, Kevin Scott
「スター・ウォーズ : ザ・ラスト・ジェダイ」- Nominees tbc
「ウォー・フォー・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス」- Nominees tbc
最優秀音響賞
「ベイビー・ドライバー」- Tim Cavagin, Mary H. Ellis, Julian Slater
「ブレードランナー 2049」- Ron Bartlett, Doug Hemphill, Mark Mangini, Mac Ruth
★「ダンケルク」- Richard King, Gregg Landaker, Gary A. Rizzo, Mark Weingarten
「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Christian Cooke, Glen Gauthier, Nathan Robitaille, Brad Zoern
「スター・ウォーズ : ザ・ラスト・ジェダイ」- Ren Klyce, David Parker, Michael Semanick, Stuart Wilson, Matthew Wood
最優秀オリジナル作曲賞
「ブレードランナー 2049」- Benjamin Wallfisch, Hans Zimmer
「ダーケスト・アワー」- Dario Marianelli
「ダンケルク」- Hans Zimmer
「ファントム・スレッド」- Jonny Greenwood
★「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Alexandre Desplat
最優秀美術賞
「美女と野獣」- Sarah Greenwood, Katie Spencer
「ブレードランナー 2049」- Dennis Gassner, Alessandra Querzola
「ダーケスト・アワー」- Sarah Greenwood, Katie Spencer
「ダンケルク」- Nathan Crowley, Gary Fettis
★「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Paul Austerberry, Jeff Melvin, Shane Vieau
最優秀衣装デザイン賞
「美女と野獣」- Jacqueline Durran
「ダーケスト・アワー」- Jacqueline Durran
「私はトーニャ」- Jennifer Johnson
★「ファントム・スレッド」- Mark Bridges
「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター」- Luis Sequeira
最優秀メイクアップ＆ヘア賞
「ブレードランナー 2049」- Donald Mowat, Kerry Warn
★「ダーケスト・アワー」- David Malinowski, Ivana Primorac, Lucy Sibbick, Kazuhiro Tsuji
「私はトーニャ」- Deborah La Mia Denaver, Adruitha Lee
「ヴィクトリア & アブドゥル」- Daniel Phillips
「ワンダー」- Naomi Bakstad, Robert A. Pandini, Arjen Tuiten
最優秀ドキュメンタリー賞
“City of Ghosts,” Matthew Heineman
★“I Am Not Your Negro,” Raoul Peck
“Icarus,” Bryan Fogel, Dan Cogan
“An Inconvenient Sequel,” Bonni Cohen, Jon Shenk
“Jane,” Brett Morgen
最優秀イギリス短編映画賞
“Aamir,” Vika Evdokimenko, Emma Stone, Oliver Shuster
★“Cowboy Dave,” Colin O’Toole, Jonas Mortensen
“A Drowning Man,” Mahdi Fleifel, Signe Byrge Sørensen, Patrick Campbell
“Work,” Aneil Karia, Scott O’Donnell
“Wren Boys,” Harry Lighton, Sorcha Bacon, John Fitzpatrick
最優秀イギリス短編アニメ映画賞
“Have Heart,” Will Anderson
“Mamoon,” Ben Steer
★“Poles Apart,” Paloma Baeza, Ser En Low
イギリス人の映画の作り手の最優秀デビュー賞
“The Ghoul,” Gareth Tunley (Writer/Director/Producer), Jack Healy Guttman & Tom Meeten (Producers)
★“I Am Not A Witch,” Rungano Nyoni (Writer/Director), Emily Morgan (Producer)
“Jawbone,” Johnny Harris (Writer/Producer), Thomas Napper (Director)
“Kingdom of Us,” Lucy Cohen (Director)
“Lady Macbeth,” Alice Birch (Writer), William Oldroyd (Director), Fodhla Cronin O’Reilly (Producer)
英語ではない映画の最優秀作品賞、つまり、外国語映画賞
“Elle,” Paul Verhoeven, Saïd Ben Saïd
“First They Killed My Father,” Angelina Jolie, Rithy Panh
★“The Handmaiden,” Park Chan-wook, Syd Lim
“Loveless,” Andrey Zvyagintsev, Alexander Rodnyansky
“The Salesman,” Asghar Farhadi, Alexandre Mallet-Guy
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