Box Office : 2月23日～25日の全米映画ボックスオフィスTOP5の第2位

DCコミックスのヒーロー映画「フラッシュポイント」の監督契約を保留中のコンビのコメディ・ミステリ「ゲーム・ナイト」が、マーベルの「ブラック・パンサー」の大ヒットを相手に、堅実な金額を稼ぐことに成功した初登場第2位 ! !

第2位 (初) 「ゲーム・ナイト」(3,700万ドル)

$16,600,000−(3,488館/$4,759)−$16,600,000

Trailer : Game Night

★RT支持率は評論家 80 % , 観客 87 % / Metacritic スコア 66 / 出口調査の CinemaScore B+

監督が二転三転して、企画が進展しないDCコミックスのヒーロー映画「フラッシュポイント」の新監督に起用された！！と、先月1月半ばに伝えられて、注目を集めたものの、実はまだ契約も何もしていないことを明らかにしたジョン・フランシス・デイリーとジョナサン・ゴールドスタインの監督コンビとしては、前評判の高い「ゲーム・ナイト」の実績をもとに、監督料の金銭交渉を有利に運ぼう…という狙いを持って、契約をあえて保留し、封切りの結果を待ちわびていたに違いありませんが…、

レイチェル・マクアダムスとジェイソン・ベイトマン主演のコメディ・ミステリ映画の週末3日間の売り上げは約1,660万ドルだったことを、製作・配給のワーナー・ブラザースが発表しました…！！

大人向けのR指定のコメディ映画としては、史上最高封切りヒットの記録＝約8,595万ドルを、「ザ・ハングオーバー Part II」（2011年）で叩きだしたワーナー・ブラザースとしては、それと比べると、「ゲーム・ナイト」が稼いだ約1,660万ドルは目を見張る金額ではありませんが、しかし、同社が、ウィル・フェレルとエイミー・ポーラーを起用して、昨2017年夏に公開した大人向けR指定コメディの「ザ・ハウス」の封切り成績は、たったの872万ドルでしたから、その沈没映画と「ゲーム・ナイト」の製作費が、ともに全く同じ4,000万ドルだということを踏まえると、ひとまず成功として見なすことができそうです！！

また、ジョン・フランシス・デイリーとジョナサン・ゴールドスタインの監督コンビとしては、初めてメガホンをとったデビューの前作にして、同じワーナー作品の「バケイション」（2015年）の封切り成績は約1,468万ドル（3,411館）でしたから、若干とは言え、実績は上向いたことになります。しかしながら、パラマウント映画が一昨年の2016年末に封切ったジェイソン・ベイトマンを主演とするアンサンブル・キャストのコメディ「オフィス・クリスマス・パーティ」のオープニング成績が約1,689万ドル（3,210館）でしたから、「ゲーム・ナイト」は単に、キャストの魅力に寄りそって、それと同等の結果になったに過ぎない…と考えることもできそうです。

そして、そのジェイソン・ベイトマンが主演をつとめて、ジョン・フランシス・デイリーとジョナサン・ゴールドスタインのコンビが脚本を執筆した同じくワーナー作品「ホリブル・ボスズ」の第1作め（2011年）のオープニング成績は約2,830万ドル（3,040館）の大ヒット！！、しかし、続編の「2」は、平凡な成績の約1,546万ドル（3,375館）でしたから、過去に輝かしい実績を持つジェイソンとジョン、ジョナサンのトリオがあらためて組んだ結果として見れば、「ゲーム・ナイト」の封切り成績は特に期待に応じられたものとも言えなさそうです。と、以上のように甲乙つけ難い「ゲーム・ナイト」の封切り成績ですが、しかし、猛威を振るっている「ブラック・パンサー」の記録破りの圧倒的な大ヒットを相手にして、沈没することなく、一定の結果を出した！！という点に着目すると、大いにホメられて、然るべきでは…？！

Movie Clips

よって、この封切り成績からすると、「フラッシュポイント」の監督料を高く釣り上げることは、あまり望めないのかもしれませんが、レビューで好評を博したうえ、「ブラック・パンサー」に対抗して、ひとまず赤字にはなりそうにない手堅い結果を出したことを踏まえると、それなりの上乗せはしてもらえそうかもしれません…？！

B-Roll :「ゲーム・ナイト」の撮影風景を紹介したメイキング・ビデオ ! !