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Box Office :「スター・ウォーズ」アンソロジー第2章「ソロ」が、全米の前夜祭興行では、どうにか記録破りのスタートを切れたものの、中国では即死に近い沈没というショッキングな惨敗 ! !



「スター・ウォーズ」ファンがビックリの展開を隠し持っていた「ソロ」ですが、ネタバレになるため、記事では物語には一切、ふれていません!!


「スター・ウォーズ」だけに当然、全世界ほぼ同時に封切られたアンソロジー第2章「ソロ」が、北米で昨日の木曜日=5月24日にスタートした前夜祭興行において、約1,410万ドルを売り上げたことを、製作・配給のディズニーがプレス発表しました…!!、同社によれば、メモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)が絡んだ週末の前夜祭興行の記録としては、2007年に同社が公開した「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」の第3作め「アット・ワール’ズ・エンド」の売り上げ=約1,320万ドルを抜いて、新記録を叩き出した史上最高額!!とのことです…!!


しかしながら、先週末に封切られた「デッドプール 2」の前夜祭興行での売り上げは約1,860万ドルでしたから、ソロは海賊に勝ったとは言え、マーク・ウィズ・ア・マウスには呆気なく敗れてしまっています…。

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それどころか、アンソロジーの前作「ローグ・ワン」(2016年)の前夜祭での売り上げが、約2,900万ドルだったのと比較すると、いきなり半減か…と落胆せざるを得ないように思われますし、ましてや、本流の覚醒トリロジーの第1作め「ザ・フォース・アウェイクンズ」(2015年)の記録=約5,700万ドルや、その続編の「ザ・ラスト・ジェダイ」(2017年)の実績の約4,500万ドルとでは、もはや比べものにはならず、「ソロ」はホントに「スター・ウォーズ」なの…?!と、疑問のツッコミを入れられてしまいそうです…。


そんな「ソロ」と同等の売り上げだったのは、約1,450万ドルを稼いだ「ソー : ラグナロク」(2017年)ですから、雷神シリーズの第3作めの封切り成績が約1億2,274万ドル(4,080館)だったことを踏まえると、業界筋が「ソロ」に期待していた1億5,000万ドル相当の巨額を叩き出すオープニング・ヒットが達成される見込みは、どうやら、潰えてしまった…と言えそうです。

よって、「スター・ウォーズ」のブランドを掲げながらも、それにふさわしいモンスター級のメガヒットになる可能性が薄まった「ソロ」は、並のブロックバスター映画の話題作でしかなかった…ということになりますが、前述の「デッドプール 2」ばかりか、「アベンジャーズ : インフィニティ・ウォー」といった強力なライバル映画と向きあった「ソロ」の週末3日間の売り上げは、あろうことか、1億ドルを下回る9,000万ドル前後になるのでは…?!と、大きく下方修正されてしまいました…。


「スター・ウォーズ」ながら、「ソロ」が特にヒットになりそうにない事情としては、過去のディズニーの「スター・ウォーズ」作品がみな、年末の12月公開だったのに対して、ブロックバスター映画が群雄割拠するサマームービー・ウォーズに飛び込んでしまったことで、ライバル映画に足を引っ張られた…というのもありますが、やはり、監督交代劇のスキャンダルや、真っ先にリリースしたポスターが盗作だったこと、そして、ハリソン・フォードの代名詞とも言える当たり役のハン・ソロを別人のアルデン・エーレンライクが演じる…というのも、やっぱり、すんなりとは世間に受け入れてもらえなかったのかもしれません…。

とは言え、本国の北米においては一応、記録破りのデビューを飾ったわけですから、話題のブロックバスター映画として、それなりの格好はついたものの、世界最大の映画市場の中国においては、目も当てられない惨敗となっています…。


過去にアメリカと国交を断絶した経緯もある中国は近年まで、ハリウッド映画に対し、市場を大きく開いてはいませんでしたから、「スター・ウォーズ」の歴史とカルチャーが存在しないという事情からも、けして、サーガが熱狂的に迎えられることのない現地での「ソロ」の初日の売り上げは、USドルにして、たったの330万ドルだけ…と伝えられています。

前夜祭興行の実績にもとづく「ソロ」の全米での本日の初日(5月25日)の売り上げは約3,300万ドルと予想されていますから、中国では実にその10分の1しか稼げていない…という驚きの結果となっています…。

しかしながら、「スター・ウォーズ」の歴史がないのと同様に、マーベルの歴史だってないのに、「アベンジャーズ : インフィニティ・ウォー」は、現地の映画興行史上最高額にあたる2億ドルのデビューを飾ることができたじゃないか…!!、「ワイルド・スピード」の歴史だってないのに大ヒットになったぞ!!という指摘の見方もあるかと思うので、過去の「スター・ウォーズ」の実績をあらためて振り返ってみると…、


覚醒トリロジーの第1作めの「ザ・フォース・アウェイクンズ」の中国での初日の売り上げは、「ソロ」の北米初日と同等の約3,300万ドルでした!!、しかしながら、それが公開順で言えば、ディズニーの「スター・ウォーズ」の第2作めとなる「ローグ・ワン」では、いきなり、約1,200万ドルにまで急落したばかりか、さらに「ザ・ラスト・ジェダイ」が約1,000万ドルに数字を落としてしまった挙げ句、「ソロ」は330万ドルの即死…と、坂道を転がり落ちているかのようです…!!

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よって、そもそも「スター・ウォーズ」の歴史がないとは言え、新たな幕開けの「ザ・フォース・アウェイクンズ」には強い興味が示されたものの、今ひとつ世界観に乗り切れなかったのかもしれない中国の観客たちにとっては、その後の展開が暗黒卿の再登場や、伝説のジェダイの騎士の再登場などと過去を振り返ったノスタルジック?!な売りに流れたことで、振り返る過去がないだけに、ピンとこなくなってきてしまい、ついにはディズニーの「スター・ウォーズ」はつまらない…と飽きてしまった現実が、まさにハッキリと現れてしまったのが、「ソロ」の沈没では…?!と解釈するのが妥当なのかもしれません…。


そうした「スター・ウォーズ」には飽きてしまった…という観客のリアクションについては、ひょっとすると北米の観客についても、もはや毎年、新作が封切られるのが当たり前のようになってしまっただけに、もう以前のようには特別なありがたみが感じられない…と思われ始めたのが、「ソロ」のせいぜい雷神なみの結果につながってしまったのかもしれません…?!

© Disney / Lucasfilm

さて、記録破りとは言うものの、パッとしない記録を破っただけの「ソロ」のオープニング成績は、どこまで期待を裏切ることになるのか…?!、週明けの全米映画ボックスオフィスTOP5の結果をお楽しみに…!!


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